みなさんこんにちは!シンガーソングライター&イラストレーターリベットボタンと申します。umamiのレポーター(略してumaレポ)としてワークショップのレポートを担当させていただきます。今回は、6月17日(日)、神保町のサカキラボでごはん同盟さんをゲストに迎えて行われたに第2回うまみの体験教室の様子をレポートさせて頂きます!

第2回目のゲストは『ごはん同盟』さん。

試作係(調理担当)のしらいのりこさん、試食係(企画・執筆担当)のシライジュンイチさんご夫婦による炊飯系フードユニット。「おかわりは世界を救う」の理念のもと炊飯体験を行なったり、雑誌などメディアでも“ごはん”レシピなど多数紹介しています。

利きだし体験

ワークショップがはじまる前には、前回に引き続き、みなさんと一緒に利きだしを体験しました!
今回はクイズ形式。3種類用意されただしを飲み比べて、何のだしなのかを紙に書いて答えます。
正解した方には素敵なプレゼントもあるそうです!

カウンターの上には、やきあご、さばぶし、干ししいたけのだしが用意されており、
それぞれを、香りや味わいの違いを確認しながらテイスティングします。

みなさんお互いに相談しあいながら、香りを確かめ、
悩みながらも楽しんで利きだし体験をしてらっしゃいました!

私も香りを何度も比べ、じっくりと利きだし。
「干ししたけ」は香りも味もはっきりとわかったのですが、「やきあご」と「さばぶし」は今まで味わったことがなかったので、どちらが何かを利き分けるのがとっても難しいんです!

悩んで悩んで、だし粉末のヒントと自分を頼りに…自信たっぷりで提出しました!
果たして正解しているのでしょうか…?

答え合わせはワークショップの最後。楽しみにしながら、ワークショップがはじまります!

あなたにぴったりのごはんを探そう!

今回、ごはん同盟さんのワークショップのテーマは「あなたにピッタリのごはんとお味噌汁を見つけよう」というもの。品種の異なる3種類のごはんの食べ比べや、味噌とだしの組み合わせを変えた9種のお味噌汁の飲み比べを体験し、ご自分の好みに合う味を見つける体験企画です。親子で楽しめるのが、ごはん同盟さんのワークショップのお楽しみポイントなんですね!

まずは、おふたりから「炊飯ってなんだろう?」の基本のお話し。そして、ごはんのおいしさを決める要素、ごはんの美味しい炊き方などの基礎知識を教えていただきました。

おふたりの柔らかな雰囲気と息の合った夫婦トークで、会場も笑顔あふれる和やかな雰囲気に。

しらいのりこさんの「今の時代は炊飯器の性能がとてもよく、どれもおいしく炊くことができるため、実はあとは炊く前の“研ぎ方”で大きく味が変わるんです」というお話に、みなさんも興味津々。お米の研ぎ方のポイントを伺ったあとも、たくさんの質問が飛び交いました。
良い炊飯器を買う前に、良い研ぎ方を!なんですね。

そうしているうちに準備していたごはんも炊けて、
いよいよ3種類のごはんの食べ比べがスタート!

今回炊飯に使用したのは羽釜。
羽釜は熱を効率良く伝えられるため、ごはんをふっくらとつややかに炊き上げることができるそう。

粒もしっかりと立っていて、とっても美味しそうです…!

3種類のごはんをよそった器にはそれぞれ区別がつくように3色のシールが貼られていて、「お米の食味鑑定シート」という、「総合」「外観」「香り」「味」「粘り」「硬さ」の6つの項目を5段階で評価できるシートも配られました。

ホカホカのごはんを目の前に食べたい気持ちをぐっと我慢です…! まずはお米のツヤや形、香りを楽しみながらじっくりと鑑定。中には、お米の大きさを定規で計り、熱心に観察をしているお子さんもいました。みなさんも真剣な眼差し。

はじめに特に驚きの声が上がったのは「香り」。
味よりも比べるのが難しいはずなのですが、実際に比べてみると、目をつぶると香りだけでお米の違いがわかるほど、それぞれに個性があります。ごはんはこんなにも香り豊かなものなんだと、はじめて実感することができました。

そして、食べ始めると「すごくもちもちしてる」「さっぱりしていて、こっちの方が好きかもしれない!」などの声が会場に響き、早速みなさんも自分好みの味や食感を見つけられた様子。

3種類6項目にチェックを終え、何色がどのお米なのかが発表!答えは「青=ユメピリカ」「緑=コシヒカリ」「黄色=ささにしき」の順で、アンケートでは緑のもっちりと甘みの強いコシヒカリが圧倒的な人気!やはり、たくさんの方に親しまれるお米なのですね。

そんなコシヒカリ以外にも、日本のお米はなんと、約500品種(うち主食用お米は約260品種)もあるそうです。この体験で「いつもと違ったお米を選んで、食感や香りを楽しんでみます!」と話していた方もいらっしゃいました。

だし違いの9種類のお味噌

続いては、「米味噌」「麦味噌」「豆味噌」× 「かつおだし」「昆布だし」「煮干しだし」を組み合わせた9種類のお味噌汁の飲み比べです。

使用したかつおだしは『 薩摩産 本枯れ節 薄けずり 』
昆布だしは『 真札部産 1等検 真昆布 』
煮干しだしは『 瀬戸内海産 銀付けいりこ』

同じ味噌で味の違いを比べました。
今回は合わせ味噌ではなく、味の違いをわかりやすくする様にお味噌はストレートで。

かつおだしはやはりどれもかつおの風味がしっかりと出ていて、ほんのり甘みもありました。
麹の量で甘みが決まるお味噌。麦味噌は麹の量が多いため、どのだしのお味噌汁もとても甘みを強く感じました。豆味噌は3年熟成ということもあり、塩分も多かったのですが煮干しだしと合わせるとマイルドになりとても飲みやすかったです!

アンケートでは「麦味噌」×「煮干しだし」が人気でしたが、やはりみなさん好みはバラバラ。

シライジュンイチさんは「今日のお味噌は3つでしたが、まだまだいろんなお味噌があるのでそちらと組み合わせたら、味のバリエーションがもっと広がりますよ。」と仰っていました。

お味噌汁は組み合わせ次第で味も風味も、無限大なのですね。
まだまだ自分好みのお味噌汁が開拓できそうです…!

うまだしおにぎり

ごはん同盟さんのワークショップの後は、umamiのおべんきょうプロジェクトを主催する、
やまやコミュニケーションズ様より『 博多の幸 うまだし 』を使ったおにぎりをご提供いただきました。

『博多の幸 うまだし』は、6種のだし素材「焼きあご」「利尻昆布」「うるめ鰯節」「原木栽培椎茸」「枯鯖節」「鰹節」をブレンドしただしパックで、簡単に美味しいだしがとれます。
今回はこのだしパックを破って、中身のだし粉末をごはんに混ぜておにぎりにしました。
うまだしには初めから塩・砂糖・醤油の下味がついているため、混ぜるだけでおいしいおにぎりができてしまいます。

ひとくち食べると、ふわっとだしの良い香り。それぞれのだしの風味に、塩加減も絶妙で、気づいたらいつのまにか食べ終わってしまっていました!

混ぜるだけで、こんなに美味しいおにぎりがつくれるなんて本当にびっくりです。
簡単、美味しい、だしたっぷりの三拍子!早速お家で作ってみようと思います!

白ごはん2合分に対して1包がちょうどいいバランスなのだそうですよ!お好みでどうぞ!

丁寧にひとつひとつ握られたおにぎり、2つ目を食べている方も (笑)。食が進みますね。
先ほども飲んだお味噌汁も配られ、みなさんあっという間に完食でした!

そして、いよいよ利きだし体験のクイズの正解発表へ!

見事正解した方の中から3名の名前が呼ばれ、ごはん同盟さん著書『忙しい朝でもすぐできる ごはん同盟のほぼごはん弁当』、やまやの『めんたいマヨネーズ』『辛たれ やま醤』の素敵なプレゼントが贈られました。

3名の方に一言ずつ今日の感想をいただき、会場は拍手でいっぱいに。
私はというと、あんなに自信たっぷりでしたが残念ながらはずしてしまいました…

まだまだ、だし修行が足りませんね。
正解したみなさん、おめでとうございました!

“きっかけ” をつなぐだし

今回のワークショップで印象的だったのは親子で参加していたお母さんが「いつも私好みの味付けになってしまうので、子どもがどんな味が好きなのか。今回知る“きっかけ”になればと思い参加しました」と感想を仰っていたことでした。

お母さん、お父さんの味で自然と育ってきた私たちですが、こうしたうまみの体験教室を通してお子さんの本当に好きな味はどんな味だろう?そして、自分はこっちの味の方が好きなんだ!と新しい発見をしていくのも楽しいですよね。

味や人に“きっかけ”を与えてくれる“だし”やうまみの素晴らしさを、たくさんの方に知っていただきたいと感じることができました。

最後はみなさんで恒例となっている「はい、うまみ!」の掛け声に合わせて笑顔で集合写真をとり、第2回うまみの体験教室は終了しました!

最後に、ごはん同盟さんに「食にとって一番大事なこととは」を伺ったところ真っ先に「相手を思いやって作ること」と答えてくださいました。

ごはん同盟さんのごはん愛と、食べてもらう相手へ込める真心が美味しさにつながっているのですね。
だしとうまみに触れられた貴重な体験と、とっても美味しい時間をありがとうございました!

ごはん同盟さん、「ごちそうさまでした!!」