
こんにちは!川瀬良子です。
今回は、私の出身地でもある静岡県に、「たまごふわふわ」という料理があると聞いて、袋井市へ行ってきました。
「たまごふわふわ」
声に出して言ってみると、可愛い!
なんとなく、洋菓子っぽい?
でも、姿形が想像できない・・・
ふわふわたまごじゃなくて、たまごふわふわ!?
静岡県の西部に位置している袋井市。
東海道袋井宿は、江戸からも京からも27番目に当たり、東海道五十三次のどまん中に位置する宿場町です。
この「たまごふわふわ」、実は江戸時代に、袋井宿で朝食のお膳に出された料理なんだそう!
江戸時代の文献に登場していて、1626年に将軍の宴の席にも献上された記録があり、当時は武士や豪商が食したセレブ料理だったんだそうです。
可愛いネーミングからは、想像できませんでした。
この日本最古のたまご料理を、10年前に袋井市の観光協会が再現したそうです。今回は、直々に「たまごふわふわ」の作り方を教えてくださることになりました。
教えてくださったのは、袋井市でたまごふわふわの継承・普及活動を行う「袋井宿たまごふわふわほっと隊」隊長の時田直宏さん。
時田さんは、地元の小学校でもたまごふわふわの出前授業を行っている、たまごふわふわ作りの大ベテラン!
エプロンをして、バンダナの巻き方にいきなり手こずりながらも、早速、挑戦!
以上!
「実は、材料はだし汁と卵だけなんですよ」と時田さん。シンプルなだけに不安が・・・
「私でも、ふわふわにできますか?」
「大丈夫です!小学生でも作れますから(笑)」
① 黄身と白身を分けます。
「できない人が意外と多いんですが、上手ですね」と褒め上手な時田さん(笑)。
②白身がピンと立つまで泡立てる。
今はハンドミキサーがありますが、江戸時代は手動で一生懸命混ぜていたんでしょうね~
③2に黄身を加えてサックリとまぜる。
泡立てた白身をつぶさないようにするのがポイントです。
④ 煮たてただし汁の上に③のたまごをのせます。
「ここからは、ほぼ感覚になります(笑)」と時田さん。
⑤蓋をして中火(出汁がやさしく沸いている状態)で1~2分待ちます。
ちゃんとふわふわになっているかなぁ~??
蓋をあけると、だしの香りと湯気の中に輪郭がすこーし固まったふわふわちゃんが!
完成~!!
このたまごとだし汁をお玉ですくう時から、手に伝わるふわふわの感触!
お椀に入れて、いただきま~す!
お椀の中でも、だし汁に卵がふわんと浮いている状態。
メレンゲ状だった卵は、火を通すとふわふわはそのままなのに、
お箸ですくえるくらいにしっかりとしていました。
口に入れると、想像以上のふんわり感。
泡のようになった卵がだしを吸っていて、卵とだしの風味が広がります。
これはおいしい!やさしい味!本当にふわっふわ!
食感、洋風。味、和風。
江戸時代のセレブな卵料理は、こんなにおしゃれだったんですね~!
平成的には、これはインスタ映えします(笑)
市内には、「たまごふわふわ」をメニューに加えている飲食店もあるそうです。
「お店ごとにだし汁も違うし、具をいてれいるとこもあるんですよ」と時田さん。
鶏ベースのだし汁を使う店や、具にフグを入れているお店から、たまごふわふわをアレンジしたケーキやお好み焼きを出すお店まであるそうです。
たまごふわふわの食べ比べもしてみたいなぁ~!
材料がシンプルだからこそ、いろんなメニューに変身できるんですね。
江戸時代の人が知ったら驚くだろうな~
ここで体験は無事終了~。
かわせふわふわ(笑)合格点いただきました!
時田さん、サポートしていただいた観光協会の皆さん。ありがとうございました。
ところで、袋井市を車で走っているとお茶畑があちこちに!
袋井市はお茶の産地としても有名ですよね。
「袋井市は、お茶とクラウンメロンが有名なんですよ!」と観光協会の栗林さん。
「お茶!」「メロン!」
興奮する取材チームの空気を察してか・・・
栗林さんが、お茶体験施設とメロンの生産者さんのところにも案内してくださいました。
静岡県静岡市出身。
タレント、ラジオパーソナリティ。
16歳でモデルデビュー。2010年 NHK 「やさいの時間」の出演をきっかけに、野菜作りや農業への興味が深まり、農業の活性化や農家と消費者を繋ぐ「農縁プロジェクト」を立ち上げる。現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」TFM&JFN「あぐりずむ」「あぐりずむ WEEKEND」などのパーソナリティとしても活躍。自身のプランター栽培での"つまずき"を元にした書籍「川瀬良子のプランター野菜」発売中。