\ 第10回開催レポート / 『手作り豆腐』ワークショップ

「レッツ!だしコミュニケーション」を合言葉に、だしをはじめ、さまざまな食材や食文化に親子で触れ、楽しむ場を提供している「うまみの体験教室」は、10回目を迎えました。今回のテーマは「手作り豆腐」。豆腐マイスター・工藤詩織先生を講師に迎え、親子で豆腐作りやおからを使ったナゲット作りに挑戦してもらいました。

豆腐は何からできているのかな?
大豆から出る牛乳!?に興味津々!

まずは、工藤詩織先生から、子ども達に質問です。

「豆腐は何から作られているか知っている人?」

「大豆!」

男の子が元気に答えてくれました。
それでも、豆腐が大豆からできるなんて信じられない…といった顔をした子ども達がまだたくさんいました。今日の体験で、大豆から豆腐ができることがわかりますよ!

キッチンに移動して、工藤先生のデモンストレーションから豆腐作りがスタート!
ちなみに、今回使用する大豆は「フクユタカ」という品種。高たんぱくなのが特徴で、豆腐作りにとっても適しているのだそうです。

一晩水に浸けた大豆と水をミキサーに入れて撹拌します。ここで出来るのがドロっとした「呉」(ご)と呼ばれるものです。

ここからは、グループに分かれて「呉」を搾ります。
さらしで包んだ呉を、子ども達は小さな手で一生懸命搾ります。中には3人で協力しながら絞っているグループも。ポタポタ、ポタポタ、豆乳がボウルに溜まります。

「牛乳が出たよ!」

「これは豆から出たお乳だから、“豆乳”っていうのよ」

中には、豆から豆乳が出ることにびっくりしている子もいました。

子ども達の手によって出来た豆乳は、強火で沸騰するまで煮ます。さらに弱火にして10分煮込みます(こちらの作業はスタッフが代わりに行いました)。

 

お豆腐の副産物「おから」も美味しく活用!

豆乳を煮込んでいる間に、参加者の皆さんには、呉を搾った後に残った「おから」を使ったナゲット作りにも挑戦していただきました。

炒ったおからに、片栗粉とだしパック「うまだし」の中身を混ぜ、こねこね。
思い思いの形を作ります。これを揚げ焼きすれば、「おからナゲット」の完成です(揚げる作業はスタッフで行いました)。

 

お友達&親子のチームワークで、
難関“豆腐を固める”作業をクリア!

豆乳が煮えたところで、次は「にがりを加える」作業に入ります。

「よーく聞いてね!ここ大事なところですよー」
と、工藤先生。皆で真剣に先生のデモンストレーションを見ます。

「まずは、鍋の中の豆乳を10回まぜて、そこににがりを加えて5回まぜて、ヘラをキュッと止めて豆乳の渦を止めます。そしてすぐ蓋をします」。
思ったより、手早い作業…みんな、分かったかな?

各グループでは、「豆乳を混ぜる係」「にがりを入れる係」「蓋をしめる係」を決め、入念に段取りをおさらいしてから、作業スタートです。

「1、2、3…」
皆で一緒に数えながら豆乳を混ぜます。
どのチームも無事に、にがりを入れ終わったようです。蓋をして15分待ちます。

 

作りたて豆腐に大歓声!大豆の甘みも満喫!

15分経ちました。「せーの」で鍋の蓋を取ります。

「わー、固まってる!」

「まだあんまり固まってないかも~」

グループによって豆腐の出来栄えが違うようです。

「にがりを入れる時の温度、にがりの混ぜ方で豆腐の固まり具合が違ってくるんです!」

と工藤先生。豆腐作りが、とてもデリケートであることを改めて実感しました。

出来立ての豆腐は、ほんのり温か。口の中に入れると、ふわっととろけ、大豆の甘みが広がります。

「おいしい」

「甘い!」

「おうちでいつも食べているお豆腐とは違う。こっちの方が美味しい」

「豆腐が嫌いだったのに、今日は食べられました」
とお母さんからは喜びの声も聞かれました。

モチモチ食感に仕上がったナゲットも、あっという間に完食でした。

「だしで味付けしたのが、和風で美味しい!」

「おやつにいいですね。簡単だったので家でもやってみます」


だしパック『うまだし』で味付けした「胡瓜と野沢菜の“うまだし”」と、『うまだし』を1日醤油に漬け込んで作っただし醤油

 

今回の試食では、山形の郷土料理でお馴染みのだしをアレンジした「胡瓜と野沢菜の“うまだし”」を添えたのですが、こちらも豆腐に合うと大好評!
「この“だし”をかけたら日本酒に合いそう…」と舌鼓を打つお父さんも。

豆腐作りにナゲット作りと、盛りだくさんのワークショップも無事終了です。
豆腐が苦手だった子が好きになってくれたり、豆腐が好きだった子はさらに豆腐が好きになってくれたようで、スタッフ一同嬉しい気持ちになりました。

これからも「うまみの体験教室」では、子ども達が食に興味をもつきっかけを沢山作っていく予定です!お楽しみに。

 

会場協力:クリナップ・キッチンタウン東京